夜がひんやりして来ましたね。
我が家はお散歩は夜にじっくり行くので、半袖だとだいぶ寒くなりました。わんちゃんは過ごしやすい時期ですね。
先日、『いぬねこなかまフェス2019』に行ってまいりました。動物愛護週間に毎年開催されているようで、私は去年初参加してから、今年で2回目の参加です。動物行動学の獣医さんのお話あり、歌あり、朗読あり、涙ありの楽しい集まりでした。
獣医さんのお話は『無意識のネグレクト』でした。
無意識・・・?そう、無意識です。
動物虐待って、叩いたり蹴ったり、怒鳴ったり(怒鳴るのも精神的虐待ですよ)、俗に言う『動物をいじめる』のが虐待だと思っていますよね?
無意識の虐待っていうのは
・爪が伸びているのに切らない
・毛玉があるのにほっておく
・カット犬種なのにカットしない
・病気なのに治療しない
・散歩行かない
・ケージに閉じ込めっぱなし
・好きな時に水が飲めない
・暑い寒い所から逃れられない
簡単に言えば、適切なお世話をされていないのを『無意識のネグレクト』です。
わんちゃんをお迎えしたときに、これからかかる費用なんて考えてお迎えする方って少ないと思います。勿論一生健康で元気なわんちゃんばかりではありませんので、わんちゃんが病気になった時には獣医さんへ行って適切な処置をしてもらい、カットが必要なわんちゃんは、定期的なボディケアが必要です。
そんなのわんちゃんと生活していたら当たり前のことですよね・・・。
いや。私は最初のわんちゃんをお迎えした時は、カット犬種だったのに知らずにペットショップから買いました。図鑑に載ってる写真と違って毛が伸びると思ってました。カットが必要だと知った時に衝撃でした。ワイアーダックスです。カットしないとボッサボサになります。これがトリマーになるきっかけです。実家で飼っていた雑種は、爪を切ったことが無かったので、親指の爪が肉球に刺さりました。刺さってからは定期的にトリミングに出しました。知らなかっただけですが、本当にかわいそうなことをしました。きっとこんなにお手入れしなければならないなんて知らない飼い主さんが沢山いると思います。
お迎えしたら実はお金がかかる犬だったと言うのは、衝撃だと思います。知っていたら別の選択があったかもしれないですよね?生き物と生活するのって、ほんとにお金がかかるな~と思います。私もトリマーになってから沢山のわんちゃんのお手入れしてきました。毎月お手入れが必要な犬種なのに、三か月に一度や半年に一度しかお手入れに出してもらえないわんちゃんも今だにいます。わんちゃんが自分で『カットしてください』『病院に連れてってください』とは言わないですが、毎日見ていればわんちゃんの変化に気が付きます。わんちゃんの変化に気が付いてあげられる飼い主さんを増やしたいと思っています。ボディケアに毎月出せない事情があったら、通っているサロンさんに相談してみてください。おうちで出来るケア方法を教えてもらえるかもしれないし、サイクルに合わせたカットのご提案があるかもしれません。おうちでケアするのが難しい飼い主さんは、どうかネグレクトにならないように、サロンに早めに連れて行ってあげてください。ひどくなる前に獣医さんで見てもらってください。お会計の時に次回の予約を入れるぐらいの勢いで、わざわざワンちゃんのために時間を作ってあげてください。
わんちゃんをお迎えした以上、一生快適に過ごせるように努力していきましょう。
生き物を常に清潔にしておくと、災害時に避難所に行っても『ホントは明日シャンプーの日だったんです』という言い訳をしなくていいし、狂犬病やフィラリアの時期だけ綺麗にしてから動物病院に行かなくて済みますよ。なにより、毛玉で皮膚が引っ張られていつもイライラしていたわんちゃんも、爪が伸びていて歩きにくくて立ち止まったのに、引きずられて強引に連行されるわんちゃんも減り、飼い主さんもわんちゃんもハッピーです。
毛玉なわんちゃんは、わんちゃんに優しいサロンが沢山ありますので、是非とも扱いの丁寧なサロンさんへ連れて行ってあげてくださいね~。
